東京に、横浜に、藤沢にホームシック。

ホームシックです。

12月末に地元に戻ってきて約一週間が経った。年末年始は例年通りお酒をばかすか飲んで過ごした。ただ一つだけ違うのは、東京方面行きの新幹線の切符を持ってないということだけで。

 

約6年前、専門学校に入学するために私は上京した。そこから1年くらいはホームシックがものすごかった。水道水は不味いし、夏は暑いし、人々は冷たいし、標準語怖いし、早く地元に帰りたいと毎日思っていた。一ヶ月間ある専門学校の夏休みは、ずっと実家で過ごした。(今思えば、何のために上京したのか・・・)

それでも横浜で就職したのは、就活の頃ちょうどリーマンショックがあり、ぶっちゃけ正社員待遇に目がくらんだこともある。入ってからもそれなりに大変で、辛くて毎日吐きながら仕事してた時期もあるけど、年数を重ねるごとに仕事が面白くなっていって。もしかしたら定年まで勤め上げるかも?と思っていた。

 

上京して6年目、色々あって私は勤めていた会社を辞めて、いわゆる「Uターン転職」をした。

 

地元のことは、好きか嫌いかで言ったら当然好きだ。でも、都会での生活のほうが何倍も好きだ。地元には何もない。徒歩数分で行けるJRの駅がない。休日の朝、散歩がてら行けるカフェもない。好きなお洋服のショップもない。寡黙なマスターがいるワインバーもない。マリアージュフレールのティールームがない。箱根がない。中華街もない。観覧車もない。富士山が見えない。国道134号線がない。江の島がない。海がない。気のきいたピッツェリアがない。ライブハウスがない。なんでも置いてある本屋がない。最寄のファストフードに至っては徒歩1時間だ。好きな人がいない。私が私の意思で選んだものが何一つない。いつの間にか、私にとっての「地元」が都会になっていたことに気付いた。

  

人生を賭けて叶えたい大きな夢なんて無いけど、私は20代のうちに、東京に、あるいは横浜に戻って生活がしたいと思う。たくさんのものから自分に取って良いものを取捨選択して、楽しむ生活がしたいんだ。それがささやかな目標だ。私の東京横浜凱旋計画は、今、この瞬間から始まっている。

 

(こんな愚痴を読んでいただきありがとうございました)